LiteFolio開発チームです。ポートフォリオのセクター分析や資産配分の確認をしたことはありますか。銘柄を選んでいるうちに、好きな業種ばかり買っていたり、値上がりした銘柄の比率がいつの間にか膨らんでいたりすることがあります。この記事では、資産配分の偏りに気づくための3つの切り口と確認方法を、LiteFolio開発チームが解説します。
銘柄・セクター・カスタムリスト別に資産配分をグラフで確認
LiteFolioの詳細を見るポートフォリオは気づかないうちに偏っていく
資産配分の偏りは、ある日突然生まれるものではありません。好きな業種の銘柄を選びやすいという心理的な傾向に加え、値上がりした銘柄の評価額が膨らむことで、買った時点では気にならなかった比率が、いつの間にか大きく変わっていることがあります。日々の値動きを見ているだけでは、この変化に気づきにくいのが実情です。
複数の証券会社に口座を分けている場合は、なおさら偏りが見えづらくなります。それぞれの証券会社の画面は自社の口座内の保有銘柄しか表示しないため、口座をまたいだ全体像を意識する機会そのものが少なくなります。複数の証券口座をまとめて管理する方法で触れているとおり、口座が分かれるほど「全体を通して見る」というひと手間が抜け落ちやすくなります。
つまり資産配分の偏りに気づくために必要なのは、日々の値動きを追いかけることではなく、定期的に全体を俯瞰して確認する仕組みです。次の章では、その確認に使える3つの切り口を紹介します。
資産配分の偏りを確認する3つの切り口
資産配分の偏りは、1つの視点だけでは見落とすことがあります。理由は、銘柄単位では気づかない偏りがセクター単位では見えたり、逆にセクターは分散していても自分の投資方針の枠で見ると偏っていたりするからです。具体的には、次の3つの切り口で確認するのが基本になります。
銘柄別で見る
保有銘柄1つ1つが、ポートフォリオ全体の何%を占めているかを見る、もっとも基本的な切り口です。値上がりが続いた銘柄の比率が想像以上に大きくなっていることに、この切り口で初めて気づくケースは少なくありません。
セクター別で見る
銘柄をIT、金融、ヘルスケアといった業種(セクター)ごとにまとめて見る切り口です。銘柄名を1つずつ見ているだけでは気づきにくい「実は同じ業種の銘柄ばかり買っていた」という傾向が、セクター単位で集計すると数字としてはっきり見えてきます。
カスタムリストで見る(自分の意図で分類)
セクター分類は業種という客観的な軸ですが、それとは別に自分の投資方針に沿った軸で分類したいこともあります。例えば「高配当枠」「成長枠」「守り枠」のように自分でリストを作り、その中でどれだけ資金が偏っているかを見る方法です。セクターは分散できていても、自分が意図していた配分バランスとはズレている、という気づきはこの切り口ならではです。
3つの切り口は、それぞれ違う角度から同じポートフォリオを映し出します。例えば次のように、切り口ごとに見える数字が異なるケースは珍しくありません。
この例では、銘柄別に見ると突出した1銘柄は見当たらないのに、セクター別・カスタムリスト別で見ると偏りがはっきり表れています。1つの切り口だけで「分散できている」と判断せず、3つを重ねて確認することが、偏りに気づく近道になります。
資産配分の確認方法を比較する
資産配分の確認方法は、証券会社の画面・エクセル・アプリの3つに大きく分かれます。結論として、銘柄数が少なく1つの口座しか使っていないうちはどの方法でも大きな差はありませんが、口座や銘柄が増えるほど、集計とグラフ化を引き継いでくれる方法が確認の続けやすさを左右します。
証券会社の取引画面
もっとも手軽な方法ですが、表示されるのはその証券会社の口座内の保有銘柄だけです。複数の口座を使っている場合、セクター別の構成比や口座をまたいだ全体の比率までは基本的に確認できません。
エクセル・スプレッドシート
銘柄ごとにセクターやカスタムリストの区分を自分で入力し、関数で集計すれば構成比を出すことは可能です。ただし銘柄が増えるたびに区分の入力や数式の更新が必要になり、運用が続くほど手間が増えていきます。エクセルでポートフォリオを管理する方法の限界については株のポートフォリオをエクセルで管理する方法と限界で詳しく取り上げています。
投資記録アプリ
保有銘柄を記録すれば、銘柄別・セクター別・カスタムリスト別の構成比が自動でグラフ化されるのがアプリの利点です。エクセルのように区分を自分で集計し直す作業が要らず、確認そのものに集中できます。次の章で、LiteFolioでの具体的な確認方法を紹介します。
LiteFolioで資産配分を確認する
LiteFolioは、証券口座には一切接続せず、買付・売却・配当・入出金・手数料・株式分割・税・メモを自分で記録していく手入力型の投資ポートフォリオ記録アプリです。記録した保有銘柄をもとに、銘柄別・セクター別・カスタムリスト別の構成比がグラフとして自動で見える化されます。実際の画面はこのようなイメージです。
セクター区分だけでなく、「高配当枠」「成長枠」「守り枠」のように自分でカスタムリストを作って分類できるため、業種としては分散していても自分の投資方針の枠では偏っている、といったセクター分類だけでは見えない偏りにも気づけます。資産推移や現金残高もあわせて記録できるため、資産推移の見える化と組み合わせれば、資産配分が時間とともにどう変化してきたかも振り返れます。
複数の証券会社に口座を分けている場合でも、LiteFolioに記録した保有銘柄は口座をまたいで1つのポートフォリオとして集計されます。証券会社ごとの画面を行き来しなくても、保有資産全体としての銘柄別・セクター別・カスタムリスト別の構成比をひとまとめに確認できるのは、口座をまたいで手入力で記録する仕組みならではの利点です。
記録したデータはローカルファーストでまず端末に保存されます。複数端末で同期したい場合はProプランのクラウド同期を選ぶと、暗号化通信でサーバーに送信される仕組みです。
銘柄・セクター・カスタムリスト別の構成比をグラフで確認できます
LiteFolioの資産配分機能を見る資産配分の偏りは、意識していないと気づかないまま進んでいきます。銘柄別・セクター別・カスタムリスト別という3つの切り口で定期的に確認すれば、自分のポートフォリオがどこに偏っているかを把握できます。なお、LiteFolioは記録・可視化ツールであり、投資助言を行うものではありません。
LiteFolio
証券口座に接続しない手入力型の投資ポートフォリオ記録アプリ。買付・売却・配当・入出金を記録するだけで、銘柄別・セクター別・カスタムリスト別の資産配分や資産推移、実現損益などが見える化されます。データはローカルファーストで保存。iOS・Androidで公開中です。
LiteFolioについて詳しく見るよくある質問
LiteFolioは無料で使えますか?
LiteFolioはiOS・Androidで公開中です。無料範囲やProプランの最新情報は、App StoreまたはGoogle Playでご確認ください。
証券口座と連携してセクター別の資産配分を自動で計算できますか?
できません。LiteFolioは証券口座に一切接続しない手入力型のアプリです。記録した保有銘柄をもとに、銘柄別・セクター別・カスタムリスト別の構成比を自動でグラフ化します。
カスタムリストとは何ですか?
「高配当枠」「成長枠」「守り枠」のように、自分の投資方針に沿って銘柄を自由にグループ分けできる機能です。セクター分類とは別の切り口で資産配分の偏りを確認できます。
LiteFolioはリバランスすべきタイミングを教えてくれますか?
教えません。LiteFolioは資産配分の偏りに気づけるようにする記録・可視化ツールであり、リバランスの要否やタイミングについて助言するものではありません。