LiteFolio開発チームです。証券口座の入出金や待機資金を記録したいと考える方の多くは、「結局いくら投資に入れて、いくら現金のまま残しているのか分からない」という感覚から出発しています。評価額はアプリやネット証券の画面ですぐ確認できますが、自分が振り込んだ累計額(元本)は記録しない限り誰も教えてくれません。この記事では、入出金と待機資金を記録すると見えてくるものと、その記録方法をLiteFolio開発チームが解説します。
入出金と現金残高をシンプルに手入力で記録
LiteFolioの詳細を見る現金(待機資金)もポートフォリオの一部という考え方
資金管理を考えるとき、多くの人は保有株や投資信託だけを「ポートフォリオ」として意識し、証券口座に置いたままの現金を数え忘れがちです。しかし証券口座に入金してまだ買付に回していないお金や、売却してそのまま置いてあるお金は、次の投資に回るまで待機している資金であり、本来はポートフォリオの一部として扱うべきものです。
相場が下がったときに買い増しできるかどうかは、この待機資金がどれだけあるかに左右されます。逆に待機資金の存在を忘れたまま「もっと入金しないと」と思い込んでしまうと、実際には手元にまだ使える資金が残っているのに、必要以上に追加入金してしまうこともあります。保有株の評価額と待機資金の両方を合わせて初めて、投資に回している資金の全体像が見えてきます。
つまり資金管理の出発点は、値動きのある資産だけでなく、証券口座の中の現金も含めて記録の対象にすることです。次の章では、入出金を1件ずつ記録していくと具体的に何が見えてくるのかを整理します。
入出金を記録すると見えてくる3つのこと
入出金の記録が役に立つのは、単なる履歴の保存にとどまらず、記録を積み上げることで初めて分かる指標が生まれるからです。証券口座への入金・出金を1件ずつ記録していくと、次の3つが数字として把握できるようになります。
累計入金額が分かれば、後の章で説明するとおり評価額との差から運用成果を計算できます。投入ペースが分かれば「今年は去年より多く入金できているか」という積立の継続度を振り返る材料になり、現金比率が分かれば「今どのくらいの資金が待機している状態か」を一目で確認できます。複数の証券会社に口座を分けている場合は、口座ごとの入出金を合算して初めて全体の姿が見えるため、複数の証券口座をまとめて管理する方法もあわせて参考にしてください。
具体例で確認する「元本」と「評価額」の違い
累計入金額(元本)が分かると何が嬉しいのか、具体的な数値で見てみましょう。ある人がこれまでに証券口座へ合計120万円を入金し、現在の保有資産の評価額が140万円だったとします。この場合、運用によって増えた金額(運用成果)は次のように計算できます。
検算すると、元本120万円に運用成果20万円を足せば140万円となり、評価額と一致します。この計算が成立するのは累計入金額(元本)を正確に記録している場合に限られる点に注意が必要です。途中で出金した金額を引き忘れていたり、複数口座の入金を数え漏らしていたりすると、この元本の数字自体がずれてしまい、運用成果の数字も正しく出せません。
評価額だけを見ていると「増えている・減っている」という感覚は分かっても、それが入金を増やしたからなのか、運用そのものの成果なのかを切り分けられません。入出金を記録して元本を正確に把握することで、評価額の変化のうち、どこまでが自分の入金で、どこからが運用の成果かを分けて見られるようになります。資産推移をグラフで振り返る際の考え方は資産推移の見える化でも取り上げています。
現金比率に「正解」はない
現金比率をどのくらいに保つべきかは、年齢・投資方針・相場状況によって人それぞれであり、一律の最適値はありません。この記事でも「◯%が望ましい」といった断定はしません。大切なのは、現金比率を含めた自分の資金配分を、記録によっていつでも数字で確認できる状態にしておくことです。
資金管理の記録方法を比較する
入出金と待機資金の記録方法は、手帳・エクセル・アプリの3つに大きく分かれます。結論として、口座数や記録件数が少ないうちはどの方法でも問題ありませんが、累計入金額や現金比率を都度計算し直す手間を減らしたいなら、集計を引き継いでくれる方法を選ぶべきです。それぞれの特徴を見ていきます。
手帳・ノート
入金・出金があるたびに日付と金額を書き留めていく方法です。準備がいらずすぐ始められますが、累計入金額を出すには過去の記録をすべて足し合わせる必要があり、記録が増えるほど集計自体が負担になります。
エクセル・スプレッドシート
関数を組めば累計入金額や現金比率の自動計算は可能です。ただし口座を追加するたびにシートの構成を見直したり、外出先でその場の入出金をサッと記録しづらかったりと、運用が続くほど手間が増えていきます。エクセルでポートフォリオを管理する方法の限界については株のポートフォリオをエクセルで管理する方法と限界で詳しく取り上げています。
投資記録アプリ
入出金を入力するたびに、累計入金額・投入ペース・現金比率が自動で再計算・見える化されるのがアプリの利点です。手帳やエクセルのように「入力したあと自分で足し算する」作業が要らず、記録することそのものに集中できます。次の章で、LiteFolioでの具体的な記録方法を紹介します。
LiteFolioで入出金と現金残高を記録する
LiteFolioは、証券口座には一切接続せず、買付・売却・配当・入出金・手数料・株式分割・税・メモを自分で記録していく手入力型の投資ポートフォリオ記録アプリです。証券口座へ入金・出金したら、金額と日付を1件記録するだけで、累計入金額と現在の現金残高が自動で見える化されます。実際の画面はこのようなイメージです。
入出金は買付・売却・配当と同じ取引タイムラインの中に時系列で並ぶため、「いつ入金して、いつ買付に使ったか」という流れをあとから振り返ることができます。保有銘柄の評価額とあわせて現金残高も確認できるので、資産全体のうちどれだけが待機資金なのかを、資産配分の画面から把握できます。
記録したデータはローカルファーストでまず端末に保存されます。複数端末で同期したい場合はProプランのクラウド同期を選ぶと、暗号化通信でサーバーに送信される仕組みです。証券口座と連携しない設計については口座連携なしで使える投資管理アプリで詳しく説明しています。
累計入金額・現金残高・資産配分をまとめて記録できます
LiteFolioの入出金機能を見る投資に回している資金の全体像は、評価額だけを眺めていても見えてきません。入出金を1件ずつ記録すれば、累計入金額(元本)・投入ペース・現金比率が自然と数字として見えてきます。なお、LiteFolioは記録・可視化ツールであり、投資助言を行うものではありません。
LiteFolio
証券口座に接続しない手入力型の投資ポートフォリオ記録アプリ。買付・売却・配当・入出金を記録するだけで、累計入金額や現金残高、資産配分などが見える化されます。データはローカルファーストで保存。iOS・Androidで公開中です。
LiteFolioについて詳しく見るよくある質問
LiteFolioは無料で使えますか?
LiteFolioはiOS・Androidで公開中です。無料範囲やProプランの最新情報は、App StoreまたはGoogle Playでご確認ください。
証券口座と連携して入出金明細を自動取得できますか?
できません。LiteFolioは証券口座に一切接続しない手入力型のアプリです。入金・出金があるたびに、金額と日付を自分で記録します。
待機資金(現金)はどうやって記録すればいいですか?
証券口座への入金・出金を取引として記録すると、その履歴から現在の現金残高が計算されます。買付や売却と同じタイムラインの中で扱われるため、別のシートやメモを用意する必要はありません。
iOS・Androidどちらで使えますか?
両方に対応しています。App StoreとGoogle Playからダウンロードできます。