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フラッシュカードアプリの選び方|自作カードを無料で作って、忘れる前に復習するための条件

Flips 開発チーム · 2026年11月2日公開 · 約8分

Flips 開発チームです。この記事は、英単語や用語を表と裏のカードにして覚えたい中高生・大学生・社会人に向けて、フラッシュカードアプリの選び方をまとめたものです。日本語の「フラッシュカード」は幼児教育で絵のカードを素早くめくる教材の意味でも使われますが、ここで扱うのは学習者が自分で覚えるための暗記カードアプリで、幼児向けの絵カードアプリは扱いません。紙のフラッシュカードの良さは、授業で出た語や参考書の範囲を自分の手でカードにできることです。アプリにするとそこに「復習の順番を決めてもらえる」が加わりますが、私たちがフラッシュカードアプリを作ってきて気づいたのは、多くの人がつまずくのは復習ではなく、その手前の「カードを作る手間」だということでした。作るのが面倒になると、誰かが作ったセットを探したり、写真から自動で作ろうとしたりしますが、それぞれに引き換えにするものがあります。

先に結論を書いておくと、学校の授業や参考書、仕事の用語など自分の範囲を覚えるなら、カードを自作できるアプリを選び、単語リストはまとめて取り込み、復習の順番はアプリに任せるのがいちばん続きます。私たちのFlipsはこの型のフラッシュカードアプリで、忘却曲線に合わせて忘れる前のカードから出題します。ひとりで1台で使う分は学習機能を無料で全部使えて(広告あり)、複数の端末でカードを同期したいときだけ有料の「BitFlap One」を用意しています。

自作した暗記カードを、忘れる前のタイミングで出題するフラッシュカードアプリです。カードめくりと4択クイズ、CSV / TSV取り込みに対応し、学習機能は無料で使えます。

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フラッシュカードアプリは「カードの中身をどこから持ってくるか」で3タイプに分かれる

表に問い、裏に答え。めくって思い出す。この基本はどのフラッシュカードアプリでも同じです。違いが出るのは、カードに載せる中身を誰が、どうやって用意するかです。ここで大きく3つに分かれます。

自作カード型は、表に問い・裏に答えを自分で入れるタイプです。英語の授業で配られた単語プリント、古文の小テスト範囲、資格の参考書の太字、職場の業務用語など、覚えたいものをそのままカードにできるので、テスト範囲や自分の目的にぴったり合わせられます。弱点は作る手間で、1枚ずつ手で打ち込むしかないアプリだと、プリント1枚分を入れ終える前に疲れてしまいます。Flipsはこのタイプで、手入力のほかに単語リストをまとめて取り込めるようにしています。

共有ライブラリ型は、ほかの人が作って公開したカードセットを検索して使うタイプです。カードを1枚も作らずにすぐ始められるのが利点で、よく出る試験の頻出語のように、誰が作っても中身が近い範囲には向きます。ただ、先生が配ったプリントや自分の参考書とは収録語や訳語がずれることが多く、作った人の誤りや抜けを自分で確かめる手間も残ります。結局、足りない語を自分で足すことになりがちです。

写真・AI生成型は、ノートや教科書のページを撮影すると、文字を読み取ってカードや問題に変換してくれるタイプです。手元の教材から作れる点は自作カード型と同じで、打ち込みを省けるのが魅力です。一方で、手書き文字の読み取り違いや、AIが作った問いと答えの組み合わせが意図とずれていないかを1枚ずつ確認する手間がかかることが多く、確認を省くと間違ったまま覚えてしまうおそれがあります。

比較軸 共有ライブラリ型 写真・AI生成型 自作カード型(Flips)
自分の教材・範囲に合わせられるか 合うセットが見つかれば使える。授業や参考書の範囲とはずれることが多い 合わせられる。ノートや教科書を撮影してカードにする 合わせられる。表に問い・裏に答えを自分で入れる
1枚作る手間 作らずに探して使う。中身の誤りや抜けの確認は自分で 撮影でまとめて作れる。読み取りや変換結果の確認に手間がかかることが多い 表と裏を入れて保存。必要ならカードに解説メモを足せる
まとめて取り込めるか(CSV / TSV) アプリによる 写真からまとめて作る。CSV / TSV対応はアプリによる CSV / TSVから取り込める。英語・スペイン語・中国語などのレベル別収録デッキもある
復習の順番・タイミング アプリによる。セットを頭から順に回す形のこともある アプリによる。自分で決めることが多い 忘却曲線に合わせて、忘れる前のカードを優先出題。復習のタイミングを通知
テスト形式 カードめくりのほか、選択式などを備えることが多い 変換された問題を解く形式が中心のことが多い カードをめくる(スワイプで覚えた/覚えていない)と4択クイズ
無料で使える範囲 一部の学習モードや機能を有料にしていることが多い 撮影枚数やAI生成の回数に上限があることが多い 学習機能は無料(広告あり)。複数端末の同期だけBitFlap One
対応OS アプリによる アプリによる iPhone / Android

選ぶときに見るべき4つの条件

タイプを決めたら、あとはインストールして最初の数日で確かめられる条件です。私たちがFlipsを設計するときに基準にしたのも、この4つでした。

1枚作るのに何回タップするか。 自作カード型でいちばん効くのはここです。表を入れる、裏に切り替える、答えを入れる、保存して次へ。この一連の操作のどこかで画面が切り替わったり、確認のダイアログが出たりすると、10枚作るころには面倒さが勝ちます。試しに今日の授業で出た語を5枚ほど作ってみて、手が止まらずに入れられるかを見てください。設定画面の多さより、この感触のほうが続くかどうかをよく表します。

リストからまとめて取り込めるか。 単語プリントをExcelやスプレッドシートに打ち込んでいる人、先生や友達から単語リストのファイルをもらった人なら、それをCSV / TSV(カンマやタブで区切ったテキスト)で取り込めるかどうかで準備の時間がまったく違います。1列目に問い、2列目に答えという形で用意できれば、何十語分でも1枚ずつ打ち込む必要はありません。

復習の順番を自動で決めてくれるか。 カードが増えてくると、「今日はどのカードを見直せばいいか」を毎回自分で決めるのが負担になります。忘却曲線(覚えた内容が時間とともに抜けていく様子を表した曲線)に合わせて、忘れかけたカードを先に出し、覚えたカードは出す間隔を空けてくれるか。間隔反復(SRS)と呼ばれるこの仕組みがあれば、アプリを開いて出てきたカードをこなすだけで済みます。

無料でどこまで使えるか。 カードを作り込んだ後に、作成できる枚数や1日の学習回数の上限に当たると、教材ごと別のアプリに移すことになります。作り始める前に、無料の範囲で枚数・学習回数・学習モードに上限があるか、広告が出るかを確かめておくと安心です。

Flipsはどう作ったか

Flipsは、自分で作ったカードを、紙のフラッシュカードと同じ感覚でめくれることから設計を始めました。学習画面にはカードの表だけが出て、思い出してからめくり、スワイプで「覚えた/覚えていない」を振り分けます。めくるだけの操作に絞ったのは、電車の中や休み時間に片手で回せるようにしたかったからです。もう1つのモードとして4択クイズも用意していて、ゼロから思い出す練習と、選択肢から選んでテンポよく確認する練習を行き来できます。2つのモードの使い分けはカード型とクイズ型の比較で詳しく書いています。

Flipsのカードをめくる学習画面。カードの表に英単語だけが表示され、思い出してからめくる
Flipsでカードをめくった裏面。答えの日本語訳が表示され、答え合わせができる

めくった結果は、次にそのカードを出すタイミングに反映されます。忘却曲線に合わせて、覚えたカードは次に出るまでの間隔が伸び、忘れかけたカードはすぐにまた出てきます。ホームを開くと円グラフで「覚えた/忘れかけ/未学習」の割合と今日やる枚数が表示され、単語一覧では各カードの定着度を忘却ゲージ(%)で確認できます。どれを復習するかを考えるのはアプリの仕事にして、使う人はめくることだけに集中できるようにしました。復習のタイミングは通知で知らせ、連続学習日数(ストリーク)も表示します。

作る手間のほうは、デッキを自分で作れることに加えて、表計算ソフトやメモで作った単語リストをCSV / TSVで取り込めるようにしました。英語・スペイン語・中国語などはレベル別の収録デッキもあり、自作のデッキと並べて使えます。カードには解説メモを足せて、音声読み上げにも対応しています(対応言語は端末の環境によります)。英単語のほか、古文単語、日本史・世界史の用語、化学・生物の重要語、TOEIC・英検・IT・医療・法律などの資格の用語、韓国語や中国語の語彙まで、「問い→答え」の形にできるものなら同じ使い方で覚えられます。画面の表示は34言語に対応しています。カードの表と裏に何を書けば覚えやすいかは、暗記カードの作り方にまとめています。

料金は、カードの作成と取り込み、忘却曲線に合わせた出題、カードめくりと4択クイズ、通知といった学習機能を無料で使えます(広告が表示されます)。ひとりで1台で使う分は無料で全部使え、有料の「BitFlap One」が必要になるのは、複数の端末でカードを同期したいときだけです。iPhone・Androidの両方に対応しています。逆に、ほかの人が作ったカードセットを検索してダウンロードする共有ライブラリや、写真・PDFからカードを自動で作る機能は持っていません。カードに画像は貼れず、表と裏のテキストと解説メモで作ります。誰かのセットをそのまま使いたいなら共有ライブラリ型、ノートの写真から作りたいなら写真・AI生成型のほうが合います。

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自作のフラッシュカードを、忘却曲線に合わせて忘れる前に自動で出題。カードめくりと4択クイズ、CSV / TSV取り込み、復習の通知。学習機能は無料(広告あり)、iPhone / Android対応。

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アプリを入れた後に続けるコツ

フラッシュカードは作り方しだいで覚えやすさが大きく変わります。最初に気をつけたいのは、1枚のカードに1つのことだけを書くことです。英単語の裏に意味を3つと例文と派生語まで書くと、めくったときに「どこまで言えたら覚えたことにするか」が曖昧になり、スワイプで振り分けるときに迷います。意味が複数ある語は、よく使う意味から1枚ずつ分けたほうが、忘れかけの判定も正確になります。こうしたカードのルールは効果的な単語カードの作り方で詳しく扱っています。

次に、今日出てきた語は、その日のうちにカードにすること。週末にまとめて作ろうとすると、どの語が授業で出たのかを思い出すところから始まり、作る量も一度に膨らみます。授業が終わった直後や帰りの電車の中など、毎日ほぼ同じ場面で数枚ずつ足していくと、作る手間が分散されて、復習の枚数も急に増えません。

最後に、間違えたカードだけを回すことです。もう言えるカードを何度もめくっても手応えは薄く、時間だけが過ぎます。Flipsは忘れかけのカードほど早く出る作りなので、出てきたカードをこなしていくと自然に苦手な語へ時間が寄っていきます。間違えた語を効率よく回すやり方は苦手な単語だけ集中して覚える方法に、紙のカードと組み合わせる使い方は紙の単語帳とアプリの使い分けに書いています。

よくある質問

フラッシュカードアプリは無料で使えますか?

無料で使えるフラッシュカードアプリは多いですが、作れるカードの枚数や1日の学習回数、学習モードに上限があるかはアプリごとに違います。Flipsは、カードの作成とCSV / TSVでの取り込み、忘却曲線に合わせた出題、カードめくりと4択クイズといった学習機能を無料で使えます(広告あり)。有料の「BitFlap One」が必要になるのは、複数の端末でカードを同期したいときだけです。

紙のフラッシュカードとどちらが覚えられますか?

いちばんの違いは復習の順番です。紙のカードでは、どのカードをいつ見直すかを自分で決める必要がありますが、アプリなら忘却曲線に合わせて忘れかけたカードを先に出せます。一方、書きながら覚えたい漢字や、図と一緒に覚えたい内容は紙のほうが向く場面もあります。紙に書いて覚え、確認と復習をアプリで回す併用もできます。

幼児向けのフラッシュカードアプリとは違いますか?

違います。この記事で扱っているのは、中高生・大学生・社会人が英単語や用語を覚えるための暗記カードアプリです。Flipsも自分で作った問いと答えのカードを忘却曲線に合わせて復習する学習者向けのアプリで、幼児教育で使う絵カードを素早くめくる用途には向いていません。

iPhoneとAndroidで使えますか?

FlipsはiPhoneとAndroidの両方に対応しています。どちらも学習機能は無料で使えます(広告あり)。複数の端末でカードを同期したい場合は、有料の「BitFlap One」を利用できます。

Flips 自作のカードを、忘れる前にFlipsでめくる

覚えたい語をカードにするか、リストを取り込むだけ。今日やる枚数が決まり、忘れかけたカードから出題します。学習機能は無料(広告あり)・iPhone / Android対応。

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