麻雀の役は、1翻の役から役満まで全部で約40種類(役牌を1つと数えて38種)あります。ただ、ぜんぶ覚えてから打つ必要はありません。まず覚えるのは、リーチ・門前清自摸和(ツモ)・断幺九(タンヤオ)・役牌・平和(ピンフ)・一盃口・七対子・三色同順・対々和・混一色の10役です。この10役を押さえておけば、最初の数局で「この形は上がれるのか」と迷う場面がぐっと減ります。
ぶいポケの開発チームです。麻雀は、私たちが設計中にもっとも悩んだゲームのひとつでした。初めて牌に触る人向けのルールガイドを作るとき、役を全部載せるか、絞るかが論点になり、アプリ内のルールガイドで図解しているのは代表的な11の役だけにしました。最初から一覧を渡すと、読む前に疲れてしまうと考えたからです。その代わり、全体を確かめたい人のために、この記事では1翻から役満までを翻数順にすべて並べました。表を引いて確認し、必要なところだけ図解で見る、という使い方を想定しています。
なお、この記事のルールは、日本で一般的なリーチ麻雀(役が必要で、鳴きも、あとから役を付ける後付けもできる、いわゆる「アリアリ」)を前提にしています。雀荘やルールによって差が出る部分は、その都度注記しました。
役を読んだら、AIと卓を囲んで1局打つと身につきます。
ぶいポケは、麻雀(三麻・四麻)を含む18種の定番ゲームを収録したアプリです。席はAIが埋めるのでひとりでも始められ、全機能無料。iPhone・Androidに対応しています。
役の見方:翻と、鳴いたときの扱い
役にはそれぞれ翻(ハン)という値がついていて、翻が多いほど点数が高くなります。点数の出し方は麻雀の点数計算の記事にまとめました。表の「鳴き」の列は、ポン・チー・大明槓で手を開いた場合(副露)の扱いです。鳴いていない状態を門前(メンゼン)と呼びます。暗槓だけなら門前のままです。「門前のみ」の役は、鳴いた時点で成立しなくなります。
1翻の役
いちばん数が多く、実戦でもっともよく付く役です。ここだけで11種あります。
| 役名 | 成立条件 | 鳴き |
|---|---|---|
| リーチ 立直 | 門前でテンパイ(あと1枚で上がれる形)になり、1,000点を出して宣言する。 | 門前のみ |
| 一発 イッパツ | リーチをかけたあと、1巡以内(途中で誰も鳴かないうち)に上がる。 | リーチが前提 |
| 門前清自摸和 メンゼンツモ | 鳴かずに、自分でツモって上がる。 | 門前のみ |
| 断幺九 タンヤオ | 2〜8の数牌だけで手を作る。1・9と字牌は使わない。 | 鳴いてもOK(喰いタン) |
| 平和 ピンフ | 順子が4つ。雀頭は役牌でなく、待ちは両面(順子の両側どちらでも完成する形)。 | 門前のみ |
| 一盃口 イーペーコー | 同じ色・同じ数字の順子を2組そろえる(例:二萬三萬四萬が2組)。 | 門前のみ |
| 役牌 ヤクハイ | 白・發・中の刻子(槓子も可)、または自風・場風の刻子。 | 鳴いてもOK |
| 海底摸月 ハイテイ | 山の最後の牌をツモって上がる。 | 鳴いてもOK |
| 河底撈魚 ホウテイ | 山の最後の牌を誰かが捨てたとき、その牌でロンする。 | 鳴いてもOK |
| 嶺上開花 リンシャンカイホウ | 槓をしたあとに引く補充牌(嶺上牌)で、ツモ上がりする。 | 鳴いてもOK |
| 槍槓 チャンカン | 他の人が加槓(ポン済みの刻子に4枚目を足す)しようとしたとき、その牌でロンする。 | 鳴いてもOK |
役牌のうち、自風と場風が同じ牌になるとき(東場の親が東を刻子にしたときなど)は、「ダブ東」と呼ばれて2翻になります。また、ドラは役ではありません。ドラは翻を足すだけで、ドラだけでは上がれません。この点は後ろの章で詳しく触れます。
2翻の役
形がはっきりした役が増えるのが、この2翻からです。鳴くと1翻に下がる役が3つ混ざっているので、右の列に注意してください。
| 役名 | 成立条件 | 鳴き |
|---|---|---|
| ダブルリーチ ダブリー | 配牌でテンパイしていて、最初の捨て牌(誰も鳴く前)でリーチする。リーチの1翻を含めて2翻。 | 門前のみ |
| 七対子 チートイツ | 違う牌の対子を7組そろえる。同じ牌4枚を2組とは数えない。符は25符で固定。 | 門前のみ(鳴けない形) |
| 混全帯幺九 チャンタ | すべての順子・刻子・雀頭に、1・9・字牌のどれかが入っている。順子と字牌の両方を含む。 | 鳴くと1翻 |
| 一気通貫 イッツー | 同じ色で、一二三・四五六・七八九の順子を3つそろえる。 | 鳴くと1翻 |
| 三色同順 サンショクドウジュン | 萬子・筒子・索子の3色で、同じ数字の順子をそろえる(例:234が3色)。 | 鳴くと1翻 |
| 三色同刻 サンショクドウコー | 萬子・筒子・索子の3色で、同じ数字の刻子をそろえる。 | 鳴いてもOK |
| 三暗刻 サンアンコー | 鳴かずに作った刻子(暗刻)を3つ持つ。ロンで完成した刻子は暗刻に数えない。 | 鳴いてもOK(ほかの面子で) |
| 三槓子 サンカンツ | 槓子を3つ作る。 | 鳴いてもOK |
| 対々和 トイトイ | 順子を使わず、刻子(または槓子)4つと雀頭でそろえる。 | 鳴いてもOK |
| 小三元 ショウサンゲン | 白・發・中のうち2つを刻子、残り1つを雀頭にする。役牌の2翻が別につくので、合計で4翻になる。 | 鳴いてもOK |
| 混老頭 ホンロウトウ | 1・9の数牌と字牌だけで手を作る(対々和か七対子の形になる)。 | 鳴いてもOK |
3翻・6翻の役
3翻以上は、色を絞る役(混一色・清一色)と、端の牌を使う役(純チャン)、同じ形を重ねる役(二盃口)です。手の自由度が下がるぶん、翻も大きくなります。
| 翻 | 役名 | 成立条件 | 鳴き |
|---|---|---|---|
| 3翻 | 混一色 ホンイツ | 1つの色の数牌と、字牌だけで手を作る。 | 鳴くと2翻 |
| 3翻 | 純全帯幺九 ジュンチャン | すべての順子・刻子・雀頭に1か9が入っている。字牌は使わず、順子を含む。 | 鳴くと2翻 |
| 3翻 | 二盃口 リャンペーコー | 一盃口を2組そろえる(同じ順子のペアが2つ)。 | 門前のみ |
| 6翻 | 清一色 チンイツ | 1つの色の数牌だけで手を作る。字牌も使わない。 | 鳴くと5翻 |
役満
役満は、ほかの役とは別格の最高ランクです。翻を数えず、子なら32,000点、親なら48,000点と固定で決まります。通常の役を重ねて合計が13翻以上になったときも、「数え役満」として同じ点数になります。役満どうしが重なったときは足し算で、大三元と字一色を同時にそろえればダブル役満です。
| 役名 | 成立条件 | 鳴き |
|---|---|---|
| 国士無双 コクシムソウ | 1・9の数牌6種と字牌7種の計13種を1枚ずつ集め、そのどれか1枚を重ねて雀頭にする。 | 門前のみ |
| 四暗刻 スーアンコー | 暗刻を4つ作る。ツモ上がり、または雀頭の単騎待ちで成立する。 | 門前のみ |
| 大三元 ダイサンゲン | 白・發・中をすべて刻子にする。 | 鳴いてもOK |
| 字一色 ツーイーソー | 字牌だけで手を作る。 | 鳴いてもOK |
| 緑一色 リューイーソー | 索子の2・3・4・6・8と發だけで手を作る。 | 鳴いてもOK |
| 清老頭 チンロウトウ | 1・9の数牌だけで手を作る(字牌は使わない)。 | 鳴いてもOK |
| 九蓮宝燈 チューレンポウトウ | 1色で 1112345678999 の13枚を作り、同じ色のあと1枚で上がる。 | 門前のみ |
| 四槓子 スーカンツ | 槓子を4つ作る。 | 鳴いてもOK |
| 小四喜 ショウスーシー | 風牌4種のうち3種を刻子、残る1種を雀頭にする。 | 鳴いてもOK |
| 大四喜 ダイスーシー | 風牌4種(東南西北)をすべて刻子にする。ダブル役満とするルールが多い。 | 鳴いてもOK |
| 天和 テンホー | 親が、配られた14枚の時点で上がっている。 | 門前(配牌時点) |
| 地和 チーホー | 子が、誰も鳴かないまま最初のツモで上がる。 | 門前(誰も鳴かない) |
役満のうち、国士無双の十三面待ち(13種のどれでも上がれる形)・四暗刻の単騎待ち・純正の九蓮宝燈(九面待ち)・大四喜は、ダブル役満(2倍)とするルールがあります。採用するかどうかは卓ごとに決まるので、はじめて同じ卓に着く相手とは、事前に確認しておくと安心です。
図解:主な役を牌の並びで見る
表の文章だけでは形がつかみにくい役を、牌の並びで描きました。上がりの形は、4つの組(順子か刻子)と1つの雀頭の合計14枚です。組ごとに少し間を空けています。
断幺九(タンヤオ)1翻
2〜8の牌だけ。1・9と字牌が1枚もない。
平和(ピンフ)1翻
順子が4つで、雀頭は役牌ではない五筒。待ちが両面であることも条件。
一盃口(イーペーコー)1翻
二三四萬が2組。同じ順子が2つ並ぶ。
役牌(白)1翻
白の刻子。鳴いてポンしても1翻つく。
七対子(チートイツ)2翻
違う牌の対子が7組。
三色同順2翻
萬子・筒子・索子で、同じ234の順子。
一気通貫(イッツー)2翻
萬子で123・456・789がそろう。
対々和(トイトイ)2翻
刻子が4つと雀頭。順子がない。
混一色(ホンイツ)3翻
萬子と字牌だけ。筒子・索子が1枚もない。
役満も、形を一度見ておくとイメージしやすくなります。役満はめったに出会えないぶん、「この形の牌が集まってきたら狙える」と知っているだけで、手の見え方が変わります。
国士無双役満
13種の幺九牌をすべて集め、1枚重ねて雀頭にする。
大三元役満
白・發・中の刻子が3つそろう。
四暗刻役満
鳴かずに作った刻子が4つ。
緑一色役満
緑色の牌(索子の2・3・4・6・8と發)だけ。
九蓮宝燈役満
1色で 1112345678999 に、同じ色の1枚(この例は五萬)。
鳴くと翻が下がる役(食い下がり)
ポン・チー・大明槓で手を開くと、翻が1つ減る役があります。これを食い下がりと呼びます。鳴くと弱くなるのではなく、「門前で作るほうが難しいぶん、翻が高く設定されている」と考えると腑に落ちます。
| 役名 | 門前 | 鳴いたとき |
|---|---|---|
| 混全帯幺九(チャンタ) | 2翻 | 1翻 |
| 一気通貫 | 2翻 | 1翻 |
| 三色同順 | 2翻 | 1翻 |
| 混一色 | 3翻 | 2翻 |
| 純全帯幺九(ジュンチャン) | 3翻 | 2翻 |
| 清一色 | 6翻 | 5翻 |
一方、リーチ・一発・ダブルリーチ・ツモ・平和・一盃口・二盃口・七対子と、役満の国士無双・四暗刻・九蓮宝燈は、鳴いたら成立そのものがなくなる門前限定の役です。鳴いても翻が変わらない役(役牌・対々和・三色同刻・混老頭・役満の多く)とは区別して覚えると、鳴くかどうかの判断がしやすくなります。断幺九は、現在のネット麻雀の多くで鳴いても1翻のまま付く「喰いタンあり」が標準です。鳴いたタンヤオを認めない卓もあるので、これもルール確認の対象です。
役は、読むより牌を触りながらのほうが早く身につきます。
全ゲームに、牌やカードの図解つきルールガイドを搭載しています。役を忘れたら、対局中に開いて確かめられます。
初心者がまず覚える10役
40種近い役を、同じ熱量で覚える必要はありません。実戦での出番と、覚えやすさで3段階に分けると、こうなります。
最初に覚えるのは、特別な形がいらない4つの役です。リーチと門前清自摸和は、門前でテンパイすれば自然に付く役で、この2つだけでも上がれる手が一気に増えます。断幺九は2〜8の牌だけで手を作ればよく、しかも鳴けるので、手が早く進みます。役牌は、白・發・中や自風・場風を2枚持っているときにポンすれば、その場で役が確定します。「鳴いても確実に役が付く」のが役牌の強みです。
次に覚えるのが、門前で作る形の役、平和・一盃口・七対子の3つです。平和は順子ばかりの手で、一盃口はたまたま同じ順子が重なったときに付きます。七対子は、対子(同じ牌2枚)を7組集めるだけという、形のわかりやすさが魅力です。ただしこの3つは、鳴くとすべて消えます。「鳴かずに進める手」を意識する練習にもなります。
最後に、手が伸びたときに狙う三色同順・対々和・混一色です。三色同順は同じ数字の順子を3色そろえる役で、2翻(鳴くと1翻)。対々和は刻子ばかりの手で、ポンを重ねているうちに自然に見えてきます。混一色は1つの色と字牌だけで3翻あり、狙いやすく点数も大きい代表格です。一気通貫やチャンタ、ダブルリーチなども、この10役に慣れてから少しずつ加えていけば十分です。
役が複合するとき、ドラはどう扱うか
形が両立する役は、重ねて数えられます。たとえば、リーチをかけた門前の手を、ツモで上がって、順子だけで、2〜8の牌だけで作っていたなら、リーチ・門前清自摸和・平和・断幺九の4つで4翻になります。ここにドラが1枚あれば5翻で、満貫です。一方、平和と対々和のように、形そのものが両立しない役は同時に付きません。役満は、通常の役とは数えず、役満どうしだけを足します。
ドラは役ではありません。ドラは、すでに役のある手につく「翻のボーナス」です。1つもない手では、ドラが何枚あっても上がれません。ドラ表示牌(山の端に開かれた牌)の次の牌がドラで、表示牌が五萬なら六萬、九萬なら一萬、北なら東、中なら白に戻ります(数牌は9の次が1、風牌は東→南→西→北→東、三元牌は白→發→中→白)。ドラは1枚につき1翻です。
ドラの種類はルールによって増えます。赤く塗られた五の牌(赤ドラ)、リーチをかけて上がったときだけ数えられる裏ドラ、槓をするたびに増える槓ドラ、といったものです。ぶいポケの麻雀も、喰いタン・赤ドラ・裏ドラありのルールで遊べます。赤ドラや裏ドラは役を作った手に翻を足してくれるぶん、リーチをかけて上がる意味が大きくなります。
ぶいポケで麻雀を遊ぶ
ぶいポケの麻雀は、3人で遊ぶ三麻と、4人で遊ぶ四麻に対応しています。対局の長さは「一局だけ」「東風戦」「半荘戦」から選べます。1局だけを何回か打てば、今日覚えた役を試せます。席が足りなくてもAIが埋めてくれるので、ひとりで卓を始めることもできます。AIの強さは5段階から選べます。まず1局、役の確認のつもりで打ってみてください。
友だちと遊ぶときは、オンラインのルームを使います。1人が部屋を作って、6文字のコードかQRで招待し、それぞれのスマホから参加します。麻雀は手牌を隠すゲームなので、スマホ1台を回して遊ぶパス&プレイには対応していません。ルームの利用にはAppleまたはGoogleでのログインが必要です。役がわからなくなったときは、牌の図解つきルールガイドを対局中に開けます。
ぶいポケ
麻雀(三麻・四麻)・大富豪・ポーカー・将棋・リバーシなど18種の定番ゲームを収録。AIと対戦するなら、オフラインでログイン不要。全機能無料で、iPhoneとAndroidに対応しています。
ぶいポケについて詳しく見るよくある質問
麻雀は、役がなくても上がれますか?
上がれません。4つの組と1つの雀頭がそろっていても、役が1つもなければロンもツモもできません(宣言するとチョンボ=反則になるルールが一般的です)。役は1つあれば足り、ドラは役に数えません。役のない形でも、鳴かずにテンパイしてリーチをかければ、リーチが役になります。
ドラだけで上がれますか?
上がれません。ドラは役ではなく、役のある手に翻を足すボーナスです。ドラが3枚あっても、役がなければ上がれません。ドラが多い手は、リーチをかけるか、役牌や断幺九など鳴いても付く役を作って上がるのが基本です。
鳴いてのタンヤオ(喰いタン)はありですか?
現在のネット麻雀や多くの雀荘では「あり」が標準ですが、卓によって「なし」とするルールもあるため、対面で打つときは事前に確認が必要です。ぶいポケの麻雀は喰いタンありで、あとから役を付ける後付けもできます。
3人麻雀(三麻)で使えない役はありますか?
ぶいポケの三麻では、萬子の2〜8を使わず(一萬と九萬だけ)、チーもできません。その結果、萬子を使った順子が作れないので三色同順は成立しません。一気通貫は筒子か索子でなら作れます。代わりに、北を抜いて1枚につき1翻のドラとして数える「抜きドラ」があります。