MozFace開発チームです。写真の顔を隠すのは一瞬で終わるのに、動画になると急に面倒になります。顔は動きますし、数十秒の動画でも中身は何百枚もの画像の連なりです。この記事では、動画の顔にモザイク・ぼかしをかける方法を、動く顔への追従、顔以外の隠し方、書き出しまで順番に説明します。
動画のモザイクが写真より大変な理由
一番の理由は、被写体が動くことです。写真なら顔の位置は一箇所に決まりますが、動画では人が歩き、カメラも揺れます。ある瞬間にぴったり合わせたモザイクは、数秒後にはまったく別の場所を隠していて、肝心の顔がむき出しになります。
一般的な動画編集アプリでモザイクをかける場合、この動きに対してキーフレームという方法で対処します。「0秒でここ、3秒でここ」と位置を手で指定して、その間を補間させるやり方です。丁寧にやれば正確ですが、被写体が急に方向を変えたり、複数人が別々に動いたりすると、指定するポイントはどんどん増えていきます。
もう一つの理由は、確認に時間がかかることです。写真なら一目で塗り残しが分かりますが、動画は最初から最後まで再生しないと確かめられません。投稿してから「途中の数秒だけ顔が出ていた」と気づくのが、動画で一番避けたい失敗です。
MozFaceで動画にモザイクをかける手順
MozFaceは、この「動く顔を追いかける」部分を自動化しています。手順は4ステップです。
動画を追加する
アプリを開いて、端末に保存されている動画を選びます。読み込むと自動で顔の検出が始まります。
顔が自動で検出・追尾される
映っている顔を検出し、それぞれが動画のどこにいるかを時系列で追跡します。検出された顔は最初から全員モザイクがかかった状態で表示されます。
見せたい顔だけ解除する
検出された顔は一覧のサムネイルで並びます。自分や身内など見せてよい人をタップすると、その人だけモザイクが外れます。
プレビューして書き出す
仕上がりを再生して確認し、保存すると加工済みの動画としてギャラリーに書き出されます。元の動画はそのまま残ります。
ポイントは3番です。初期状態が「全員隠れている」ので、作業は「隠す人を探す」ではなく「見せる人を選ぶ」になります。隠し忘れは、隠す作業を忘れたときに起きます。最初から全部隠れていれば、その失敗自体が起こりません。
顔が動いてもモザイクがついてくる
MozFaceは、検出した顔ごとに動画の中での位置の変化を時系列で記録します。人が歩いて画面の端から端まで移動しても、モザイクはその動きに沿って移動します。キーフレームを自分で打つ必要はありません。
複数人が同時に、別々の方向に動いている場合も同じです。それぞれの顔が独立して追跡されるので、一人ずつ位置を指定し直す作業は発生しません。人数が多い動画ほど、この差は大きくなります。
ナンバープレートなど顔以外を隠す
隠したいものは顔だけとは限りません。車のナンバープレート、表札、看板、モニターに映った情報など、顔として検出されないものは手動で隠します。MozFaceの動画編集では、次の3つの形から選んで配置できます。
- 楕円:顔まわりや丸いものを自然に隠したいとき
- 角丸四角形:ナンバープレートや看板など四角い対象に
- 横長の帯:画面を横切る形で、文字列や下部のテロップなどをまとめて隠したいとき
さらに、それぞれの範囲には時間の指定ができます。「この看板が映っているのは12秒から18秒だけ」という場合、その区間にだけモザイクを効かせられます。動画全体を隠す必要はありません。
モザイクの種類と強さ
動画のモザイクはぼかしとピクセルモザイクの2種類です。ぼかしは輪郭がなだらかに溶けるので、雰囲気を壊さずに映像へなじみます。ピクセルモザイクは四角い粒で塗りつぶす定番の見た目で、「ここは意図的に隠しています」と伝わりやすい形です。
迷ったら、隠す目的で考えると決まります。景色や日常の記録として自然に見せたいならぼかし、ナンバープレートや文字など読めてはいけない情報を確実に潰したいならピクセルモザイクを強めにかけるのが安全です。なお写真の編集では、これに絵文字スタンプを加えた3種類から選べます。
動画は端末の外に出ない
動画にモザイクをかけるWebサービスの多くは、動画を一度サーバーへアップロードして処理します。顔や個人情報を隠すために撮った素材を、加工前の状態で外部へ送ることになるわけです。
MozFaceは、顔の検出からモザイクの適用、最終的な書き出しまですべてお使いの端末の中で処理します。動画が外部のサーバーに送信されることはなく、機内モードや電波のない場所でも同じように使えます。容量の大きな動画をアップロードする待ち時間もありません。
投稿前に確認したいこと
書き出す前に、通しで一度再生してください。特に注意したいのは、人が横切る瞬間、カメラが大きく動く場面、後ろを向いた顔が振り返る瞬間です。また、隠すべきものは顔だけではありません。背景の表札、書類、画面に映った通知など、映像に一瞬だけ入り込むものも確認しておくと安心です。なお、隠した動画を公開してよいかどうかの最終判断はご自身でお願いします。
よくある質問
動画の顔モザイクは無料で使えますか?
MozFaceは無料でダウンロードして使えます。動画の顔検出・追尾・モザイクの適用・書き出しまで、アプリ内で完結します。
顔が動いてもモザイクはついてきますか?
はい。検出した顔ごとに動画内での位置の変化を追跡するので、被写体が移動してもモザイクが追従します。キーフレームを手で打つ必要はありません。
複数人が映っている動画でも大丈夫ですか?
検出された顔はそれぞれ独立して追跡されます。最初は全員にモザイクがかかった状態なので、見せたい人だけタップで解除する形になり、人数が多くても隠し漏れが起きにくいです。
ナンバープレートなど顔以外も隠せますか?
できます。楕円・角丸四角形・横長の帯から形を選んで手動で配置します。何秒から何秒まで隠すかという時間の指定もできるので、途中の場面にだけ効かせることもできます。
動画はアップロードされますか?
いいえ。顔の検出から書き出しまですべて端末内で処理されます。動画が外部のサーバーへ送信されることはなく、オフラインでも使えます。
元の動画は残りますか?
加工した動画は別のファイルとして保存されるため、元の動画はそのまま残ります。