Flips の開発チームです。私たちは「忘れる前に出てくる単語帳アプリ」を作っています。漢字を覚えたい方からよく届くのが「練習したときは書けるのに、しばらくするとまた書けなくなる。何度書いても定着しない」という相談です。
先に結論を言うと、漢字が覚えられない・すぐ書けなくなるのは書いた回数が足りないのではなく、復習のタイミングが合っていないからです。この記事では、なぜ書いてもすぐ書けなくなるのかを説明したうえで、定着する練習の回し方をお話しします。
「書いた直後」は誰でも書ける
漢字をノートに10回書けば、その直後はもちろん書けます。問題はそのあと。覚えた直後から記憶はカーブを描くように薄れ、1日後には大半が書けなくなるのが脳の正常な反応です。多くの人は「書いた直後に書ける」のを定着と勘違いし、忘れ始めるタイミングで何もしないため、せっかくの練習が流れてしまいます。
同じ漢字を一度にまとめて何十回も書くより、日をまたいで、忘れかけた頃に思い出して書くほうが定着します。一度忘れかけたものを思い出す作業は脳に負荷をかけ、その負荷が「これは重要だ」という合図になるからです。書く回数より、思い出して書く回数が効きます。
書き取り対象をカード化して回す
定着させたい漢字は、「読み・意味→漢字」をカードにすると効果的です。読みや意味を見て漢字を思い出す(書ける)か確認し、書けたものは間隔を広げ、書けなかったものは早めにもう一度——という回し方をします。Flips ではこうしたオリジナル単語帳を自由に作れるので、苦手な漢字や間違えやすい漢字をまとめておけます。
そのうえで効くのが間隔反復(スペースド・リピティション)です。覚えた漢字の復習間隔は翌日→数日後→1週間後と広げ、書けない漢字ほど早めに何度も出す。これを続けると、最終的に苦手な漢字だけが手元に残る状態に近づきます。確実に書ける漢字を何度も練習する時間を、まだ書けない漢字に回せるわけです。
「いつ出すか」の管理は自動でやる
理屈は分かっても、たくさんの漢字について「これは3日前に書けたから今日、あれは先週だから来週」と手で管理するのは不可能です。結局「全部を毎回書き直す(非効率)」に戻ってしまいます。
私たちが Flips を作ったのは、まさにこの「いつ・どの漢字を出すか」の管理を自動でやってほしかったからです。Flips はエビングハウスの忘却曲線をもとに、一つひとつの漢字について次に思い出すべきタイミングを自動で計算します。正解した漢字は間隔を広げ、間違えた・あいまいだった漢字は早めに再出題する。あなたは出てきた問いに答える(書いてみる)だけで、忘れる頃を狙った練習が回っていきます。
答え方も、カードモードは答えを隠して思い出してから裏返す、クイズモードは4択で答える——どちらも自分の頭から引き出す練習(アクティブリコール)です。カードで「書けるか」を頭の中で確認し、必要なら実際に書いてみる、という使い方が漢字に向いています。
書いてもすぐ書けなくなるのは、あなたのせいではありません。書いて覚えたら、あとは忘れる頃にもう一度思い出して書くだけ——その面倒なタイミング管理を肩代わりする道具として、Flips を試してもらえたらうれしいです。
よくある質問
漢字を何度書いてもすぐ書けなくなるのはなぜ?
書いた直後は誰でも書けますが、覚えた直後から記憶は薄れ、何もしなければ1日後には大半が書けなくなります。書いた回数の問題ではなく、忘れ始める頃に思い出して書く工程が抜けているのが原因です。
一度に何十回も書くのは効果がありますか?
直後の確認にはなりますが、定着には日をまたいだ復習のほうが効きます。同じ漢字を一気に書くより、忘れかけた頃に思い出して書くほうが脳に負荷がかかり、長期記憶に残ります。書く回数より思い出す回数が効きます。
漢字はどうカードにすれば覚えやすいですか?
読みや意味を表に、漢字を裏にして、読みを見て漢字を思い出す(書ける)か確認する形がおすすめです。Flipsではこうしたオリジナル単語帳を作れ、苦手な漢字や間違えやすい漢字をまとめて回せます。
苦手な漢字だけを集中して練習できますか?
できます。Flipsは間違えた・あいまいだった漢字を早めに再出題し、書けた漢字は間隔を広げます。続けるほど確実な漢字の出番が減り、まだ書けない苦手な漢字に自動で時間が寄っていきます。