「原寸大で印刷」とは、画像を実物と同じ大きさ(実寸)のまま、拡大も縮小もせずに紙へ印刷することです。「等倍」「100%」「実際のサイズ」と書かれていれば、すべて同じ意味です。
ぴたプリ開発チームです。型紙やグッズ、家具の寸法確認などで「原寸大で印刷してください」と言われ、設定が分からず戸惑った——そんな声をよくいただきます。この記事では、原寸大の意味と「実寸」「等倍」との違いを表で整理し、原寸で出したつもりがズレる原因と、スマホの画像を実寸どおりのcmで出す手順を紹介します。
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「原寸大」とは?——原寸・実寸・等倍・100%の違い
原寸大とは、画像を実物と同じ大きさ(実寸)で紙に印刷することです。たとえば「長辺10cmの絵柄を原寸で印刷」すれば、刷り上がった紙の上でも長辺はきっちり10cmになります。印刷の設定画面には似た言葉がいくつも並びますが、意味は次のとおりです。
| 設定画面の表記 | 意味 | 10cmの画像の仕上がり |
|---|---|---|
| 原寸大・原寸 | 元の寸法(オリジナルの大きさ)のまま印刷する | 10cm |
| 実寸大・実寸 | 実物の寸法どおりに印刷する。原寸と同じ意味 | 10cm |
| 等倍・100%・実際のサイズ | 倍率1倍=拡大も縮小もしない。原寸と同じ意味 | 10cm |
| 用紙に合わせる・フィット | 用紙いっぱいに収まるよう自動で拡大縮小する。原寸にならない | 用紙次第(A4なら約19cm) |
「原寸」と「実寸」に実用上の違いはありません。語源をたどれば、原寸は「原(もと)の寸法」、実寸は「実物の寸法」ですが、印刷では「元の画像に決めた大きさ=実物の大きさ」なので同じものを指します。プリンターやアプリによって表記が揺れているだけで、どれを選んでも結果は同じです。
図解:「用紙に合わせる」と「原寸」で何が変わるか
同じ10cmの画像をA4用紙に印刷したとき、設定の違いで仕上がりはこう変わります。
「用紙に合わせる」は、写真をきれいに大きく印刷したいときには便利な設定です。しかし型紙・図面・グッズのように大きさそのものに意味があるものでは、この自動拡大縮小がそのままズレになります。原寸で出したいときは、設定を「原寸・等倍・100%」に切り替える必要があります。
「原寸で出したつもり」がズレる2つの原因
原因1:印刷設定が「用紙に合わせる」になっている
原寸印刷でいちばん多い失敗です。プリンターやコンビニのプリント機、スマホの印刷画面には「用紙に合わせる」「フィット」「フチなし」といった設定があり、これが選ばれていると画像は用紙に収まるよう自動で拡大縮小されます。データが正しくても、出力側の設定でサイズが変わってしまうのです。「フチなし印刷」も、用紙の端まで塗るために画像を少し大きめに拡大するので、原寸を守りたいときは避けてください。
原因2:画像に「何cm」という情報が入っていない
スマホの写真は「何ピクセル」で記録されていますが、「何cm」とは決まっていません。たとえば横3,000ピクセルの画像は、印刷側が1インチあたり300ドット(300dpi)で解釈すれば横25.4cm、72dpiで解釈すれば横105.8cmになります。同じ画像なのに、解釈次第で4倍以上も違うのです。だから印刷側が勝手にサイズを決めてしまう。原寸で出すには、まず画像に「長辺◯cm」という実寸を与えておく必要があります。私たちがぴたプリを作ったのは、この実寸指定をスマホで簡単にできるようにするためでした。
出力先別:「原寸」にするための設定
実寸を決めたデータを用意したら、あとは出力先で拡大縮小が働かないようにするだけです。出力先ごとに、選ぶ設定と避ける設定をまとめました。
| 出力先 | 選ぶ設定 | 避ける設定 |
|---|---|---|
| 自宅プリンター (スマホ・PCから) | 「実際のサイズ」「原寸」「100%」「等倍」のいずれか。用紙サイズはデータと同じものを選ぶ | 「用紙に合わせる」「フィット」「フチなし」 |
| コンビニ (ネットプリント・マルチコピー機) | データと同じ用紙サイズ(A4データならA4)の「普通紙プリント」。用紙が一致していれば拡大縮小は起きない | 用紙サイズが違う設定(A4データをB5・L判で出す)。写真プリント(L判)は用紙に合わせて拡大縮小されやすい |
| PDF・ブラウザから印刷 | 倍率「100%」または「実際のサイズ」 | 「ページに合わせる」「印刷可能領域に合わせる」「縮小して収める」 |
出力後は、定規で1辺を測って指定したcmになっているか確かめるのがいちばん確実です。型紙のPDFに「5cm×5cmのテストスクエア」が印刷されているのはこのためで、まずそこだけ1枚出して測れば、本番の用紙を無駄にせずに済みます。
ぴたプリで原寸大に印刷する手順
「画像に実寸を与える」工程は、ぴたプリなら4ステップで終わります。
- 用紙サイズを選ぶ
A4・A5・B4・B5・L判・2L判から、印刷に使う用紙を選びます。ここで選んだ用紙が、印刷時に選ぶ用紙と一致していることが大切です。 - 画像を読み込み、縦・横をcmで入力する
画像を選んで、仕上がりの幅と高さをcm(ミリ単位まで)で入力します。入力した実寸で用紙の上にレイアウトされます。 - 保存して「原寸データ」にする
保存した画像は、用紙サイズと実寸が確定した印刷用データになります。A4に収まらない大きさなら、複数枚に分割して貼り合わせる前提で保存することもできます。 - 自宅プリンターかコンビニで「原寸(100%)」で出力する
上の表のとおり、出力側で「用紙に合わせる」が働かないようにします。出力後に定規で1辺を測れば完了です。
型紙・推し活グッズ・名刺・証明写真など、実寸が大事なものはすべてこの方法で作れます。
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ぴたプリについて詳しく見るよく使う実寸の早見表
「原寸で」と言われたときに知っておきたい、定番サイズの実寸です。ぴたプリではこの数値をそのままcmで入力します。
| 用途 | 実寸(縦×横) | メモ |
|---|---|---|
| 証明写真(履歴書) | 4.0 × 3.0 cm | L判1枚に複数面付けして切り出す |
| 証明写真(パスポート・マイナンバーカード) | 4.5 × 3.5 cm | 顔の大きさ・余白の規定あり |
| 証明写真(運転免許証) | 3.0 × 2.4 cm | 申請用。当日撮影の場合は不要 |
| 名刺 | 5.5 × 9.1 cm | A4に10面付けできる |
| L判 | 12.7 × 8.9 cm | 写真プリントの標準サイズ |
| 2L判 | 17.8 × 12.7 cm | L判の2倍 |
| はがき | 14.8 × 10.0 cm | 年賀状・ポストカード |
| A5 | 21.0 × 14.8 cm | A4の半分 |
| B5 | 25.7 × 18.2 cm | ノート・週刊誌サイズ |
| A4 | 29.7 × 21.0 cm | コンビニ・家庭用プリンターの標準 |
| A3 | 42.0 × 29.7 cm | A4を2枚に分割して貼り合わせても作れる |
よくある質問
原寸大・等倍・100%は同じ意味ですか?
同じ意味で使われます。いずれも画像を拡大縮小せず、実寸どおりに紙へ印刷することを指します。印刷設定でこのいずれかを選べば原寸で出力できます。
「原寸」と「実寸」の違いは何ですか?
印刷では同じ意味です。原寸は「元の寸法」、実寸は「実物の寸法」という語源の違いがあるだけで、どちらも拡大縮小せずに実物と同じ大きさで印刷することを指します。設定画面でどちらの表記でも、選べば結果は同じです。
原寸で印刷したいのにサイズが変わってしまいます。
印刷設定が「用紙に合わせる」「フィット」「フチなし」になっていると自動で拡大縮小されます。「原寸」「等倍」「100%」を選び、用紙サイズをデータと一致させてください。あわせて、画像側に実寸(cm)を指定しておくことが大切です。
スマホの写真でも原寸印刷できますか?
できます。ぴたプリで画像の縦横をcmで指定すれば実寸が決まり、原寸(100%)設定で出力すれば指定どおりの大きさで刷れます。
Androidでも実寸を指定して印刷できますか?
できます。ぴたプリはiPhoneとAndroidの両方に対応しており、どちらでも同じようにcm・mm単位で実寸を指定して原寸データを保存できます。
A4より大きいものを原寸で印刷するには?
A4を複数枚に分けて出力し、貼り合わせれば原寸の大きなものも作れます。ぴたプリは分割印刷に対応しているので、型紙やポスターなどに使えます。